あなたの肩こりは、肩甲骨周辺の筋肉のこりが原因かもしれません。肩甲骨周りの筋肉をほぐして、肩こりの悩みから解放されましょう。
■肩こりと肩甲骨は密接な関係
普段の生活ではパソコンやスマホなど、腕を前に伸ばすだけの生活で、肩甲骨まわりを動かさない生活です。そうすると、肩甲骨周辺の筋肉が硬くなり、動きにくくなってしまうのです。
肩こりは胸にある大胸筋が萎縮して上腕が引き込まれて内旋し、肩甲骨が外側に開き、僧帽筋が縮むことにより起こります。周辺が固まっていれば、肩甲骨の動きも悪く、周囲の筋肉はアンバランス状態なのです。
肩周辺は多くの筋肉が絡み合うところ。肩や背中がガチガチで動かないという人でも周辺の筋肉のコリをほぐしていくことで肩こり解消につながるのです。
肩甲骨のストレッチ方法
■肩甲骨周りをほぐして肩こりを解消する
「肩甲骨」まわりを動かすストレッチ
白鳥が羽ばたくようなイメージで手を外側にひろげ、
1. 腕を頭上に上げる
2. お尻の後ろで指先同士を合わせる
1と2をそれぞれ10〜20回ぐらいを目安に繰り返します。肩甲骨から腕が生えているように動かすのがポイント。
肩甲骨付近には「褐色脂肪細胞」という脂肪を燃焼しエネルギーに変える細胞が集まっているので、意識的に肩甲骨を動かすと代謝アップにもつながります。
■首と肩回りほぐし体操
1:手を尾骨の上に置き、鎖骨&胸郭を開く
両手のひらの面を尾骨の上で重ね、鎖骨と胸郭が開くように、今できる最大限に肩甲骨を寄せておきます。痛くなるまで無理に寄せるのは禁物です。
次に、姿勢を変えずに首を前後に動かします。手の位置をそのままに、深呼吸をしながらゆっくりと下を向き、次に上へ反らします。これを10回繰り返します。首の前後が心地よく伸びるのを感じてください。
2:手のひらを返して尾骨の上で置き直す
今度は両手のひらを外側に向けて、尾骨の上で手を合わせ直します。肩を落として、力を抜いておくことがポイントです。
胸の間くらいを支点に、首を左右に大きく動かしていきます。ゆっくりと深呼吸をしながら10回行い、徐々に可動域を広げるイメージでいけるところまで動かしましょう。首が前や後ろに出ないように注意してください。
3:ハンガーを胸の前で持つ
姿勢を正してイスなどに座り、胸の前でハンガーを持ちます。脚は安定するように、肩幅くらいに開いておきます。
深呼吸しながらぐるりと半周回します。自分の体を支点に、いちばん大きな半円を描くようにして、ハンガーを遠くへと深呼吸をしながら回しましょう。時計回りと反対回りを各3回ずつ行ってください。